ドニー・イェンが主演する「ジョン・ウィック」のスピンオフ映画が製作されることが発表された。シリーズ第4弾「ジョン・ウィック コンセクエンス」でイェンが演じた盲目の殺し屋ケインを主人公にした単独映画で、香港で2025年に撮影されることになる。
キアヌ・リーブス演じる元殺し屋の復讐劇を描く「ジョン・ウィック」シリーズは、銃(ガン)とカンフーを掛け合わせた「ガンフー」と呼ばれる、アクション映画の新たなジャンルを確立したことで知られている。その第4弾「ジョン・ウィック コンセクエンス」に殺し屋ケインとして登場したイェンは、卓越した演技力とアクションで世界中の観客を魅了し、大きな注目を集めた。
イェンは中国・広東省広州出身の俳優で、4歳から母親に武術を習い始めた。北京市業余体育学校卒業後、スタントとして香港映画界に参加し、ユエン・ウーピン監督の「ドラゴン酔太極拳」で俳優デビュー。その後、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱」で香港電影金像奖助演男優賞にノミネートされ、初監督作「ドラゴン危機一発'97」では脚本・アクション監督・製作総指揮を務めるなど、多岐にわたる才能を発揮してきた。
ハリウッドでも「ブレイド2」や「シャンハイ・ナイト」などのアクション映画に出演し、「SPL 狼よ静かに死ね」で香港電影金像奨アクション監督賞を受賞。中国で大ヒットした「イップ・マン 序章」では香港アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされるなど、その実力は世界的に認められている。
スピンオフ映画の製作発表にあたり、イェンは声明を発表した。「『ジョン・ウィック コンセクエンス』での仕事は並外れた経験でした。これらの映画がこれほど深く心に響くのは、私と同じように、チャド(・スタヘルスキ監督)とバジル(・イワニック:プロデューサー)、エリカ(・リー:プロデューサー)がスリリングで、独創的で、芸術的であるだけでなく、キャラクター、ストーリー、感情を表現するアクション、バトル、スタントを創り出そうと自らを奮い立たせているからです。ケインは過去に憑りつかれた素晴らしいキャラクターであり、この役に戻れることに興奮しています」と、作品への意気込みを語っている。
タイトル未定のスピンオフ映画は、「ジョン・ウィック」シリーズのチャド・スタヘルスキ監督が企画開発を行う。また、アナ・デ・アルマス主演のスピンオフ映画「バレリーナ(原題)」(レン・ワイズマン監督)も準備中であり、「ジョン・ウィック」シリーズの世界観がさらに拡大されることが期待される。
(出典 news.nicovideo.jp)
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