「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」が2月16日から公開中です。同作は、初日3日間で興行収入22.3億円、観客動員152万人を記録。週末動員ランキングでは1位を獲得し、2024年公開作品で初週興行収入ナンバーワンとなる特大ヒットスタートを切りました!
同作は、原作漫画の人気エピソードである、烏野高校と音駒高校が全国(春高バレー)の舞台で戦う「ゴミ捨て場の決戦」を描いています。そこで本記事では、テレビシリーズを振り返りながら烏野と音駒の関係、日向と研磨の出会いなど、音駒に関係するエピソードを解説します。さらに記事後半では、両校のメンバーも一挙に紹介します。
本記事で「ゴミ捨て場の決戦」までの道のり、基本情報を復習して、劇場版をより深く楽しんでください!
■烏野高校と音駒高校――「カラスVSネコ」のはじまり
烏野高校男子バレーボール部は、かつては全国大会へも出場をしたことのある強豪校でしたが、名匠・烏養一繋監督の引退後はその勢いを落とし、「落ちた強豪」「飛べないカラス」と呼ばれていました。アニメ「ハイキュー!!」は、くすぶっている状態の烏野高校に主人公の日向翔陽、天才セッターの影山飛雄ら新1年生が入部してきたことから物語がはじまります。
強豪だった時代、烏野高校と音駒高校は、監督同士がライバル関係だったことからよく遠征試合をしており、両校とも学校名に動物の名前が入ることから「ネコ対カラス」「ゴミ捨て場の決戦」と呼ばれるほどの、名勝負を繰り広げていました。
■ネコとカラスの"再会" 疎遠になっていた両校の関係が復活
▽シーズン1 12話「ネコとカラスの再会」
「飛べないカラス」となり、音駒との関係も疎遠になっていましたが、烏野バレー部顧問・武田一鉄の努力のかいもあり、ゴールデンウィーク最終日に音駒高校との練習試合が決まり(第1期8話)、ついに両校は"再会"を果たします。
▽シーズン1 13話「好敵手」
練習試合のなかで、烏野と音駒にとって重要なワード「もう1回がない試合」へとつながる展開が描かれます。
練習試合に負けた際に主人公・日向が言ったのが「もう1回!!」という言葉です。練習試合だからこそ、何度でも戦える。音駒の猫又監督も「"もう1回"があり得るのが練習試合だからな」と応じ、この日、両校は何度もぶつかりましたが結局烏野の完敗で終わりました。
この日をきっかけに烏野と音駒は再びライバルとなり、猫又監督は「次は全国の舞台。たくさんの観客の前で、あまたの感情渦巻く場所で、ピカピカキラキラのでっかい体育館で『ゴミ捨て場の決戦』最高の勝負やろうや」と選手たちに声をかけました。
ここからはじまった両校の"約束"が、今作「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」で実現するわけです!
■日向と研磨が出会い、ライバルになるまで
▽シーズン1 11話「決断」
日向と研磨は、烏野と音駒の練習試合の前に出会っています。ランニング中に道を間違えた日向が、座り込んでいる研磨を発見し「何してんの?」と声をかけたのが最初の出会い。日向の「バレー好き?」という質問に対し、研磨は「別に。なんとなくやってる。嫌いじゃないけど、疲れるのとかは好きじゃない」とうつむきがちに話していました。バレーに対して熱量の低かった研磨が、日向と出会ったことで、どのように変化していくのかは、注目ポイントのひとつです。
▽シーズン1 13話「好敵手」
烏野と音駒の練習試合が終わり、試合の感想を「普通」だという研磨に対し、日向は「次は絶対に必死にさせて、俺たちが勝って、そんで『悔しかったとか』『楽しかった』とか『別に』以外のこと言わせるからな!!!」と宣言。烏野と音駒のみならず、日向と研磨とのライバル関係もここからはじまりました。
▽シーズン2 4話「センターエース」~
春高予選に向けて動き出した烏野は、音駒をはじめとする強豪校が集まる東京合宿に参加。日向と研磨はすっかり打ちとけ、「あの研磨が人見知りせずにしゃべってるよ」とチームメイトが感激するほどでした。
▽シーズン2 14話「育ち盛り」
「なんとなくバレーをやっていた」研磨に変化がみられたのが本エピソード。「試合が待ち遠しいな」という日向の言葉に、「そうだね」と返し、前向きな姿勢をのぞかせます。そして、ここでの2人の会話が、"約束"を決定的なものにしました。
「翔陽は面白いから、翔陽たちと練習じゃない試合やってみたいかもって。負けたら――即ゲームオーバーの試合」
「やろう"もう1回"が無い試合」
ここからは、烏野と音駒の主要選手を一挙紹介します!
【烏野高校メンバー】
■1年 日向翔陽
「ハイキュー!!」シリーズの主人公。かつて全国大会に出場した際の烏野高校の試合をテレビで見て、「小さな巨人」と呼ばれる選手に魅了され、烏野高校に入学した。
春高では、出場校のミドルブロッカーのなかで最も身長が低いが、人並外れた身体能力を武器に1、2回戦の勝利に貢献した。天才セッターの影山とのコンビネーション技「変人速攻」を中心に得点を稼ぐほか、他のスパイカーがスパイクを打ちやすくするための「最強の囮」としての役割も担っている。
声を務めるのは、「アイドルマスター SideM」姫野かのん、「魔入りました!入間くん」鈴木入間、「鬼滅の刃」小鉄などで知られる村瀬歩。
■1年 影山飛雄
日向の相棒的な存在のセッター。「全日本ユース強化合宿」に招集されるほどの実力者(シーズン4の1話)だが、中学時代はチームメイトへの高圧的な態度などが原因で「コート上の王様」と呼ばれ孤立していた。烏野入学後は各選手の能力を引き出すことの重要性を知り、チームに馴染んでいる。セッターでありながら強烈なジャンプサーブやスパイクも繰り出すことが出きるため、得点も多く稼ぐ。
声を務めるのは、「僕のヒーローアカデミア」飯田天哉、「青春ブタ野郎」シリーズの梓川咲太、「ワンパンマン」ジェノスなども演じた石川界人。
■3年 澤村大地
烏野のキャプテン。ポジションはウイングスパイカー。守備にも優れている。礼儀正しく正義感あふれる性格で、個性豊かなメンバーをまとめる「烏野の大黒柱」。怒るとかなり怖い。音駒のキャプテンの黒尾とは初対面の時からお互いに「食えないタイプの奴」という印象を持っている(シーズン1の12話)。
声を務めるのは、「鬼滅の刃」煉獄杏寿郎、「銀魂」神威、「弱虫ペダル」新開隼人役などで知られる日野聡。
■3年 東峰旭
烏野のエース。ポジションはウイングスパイカー。身長は186.4センチで、1年生の月島に次いでチームで2番目の長身。ワイルドな見た目とは裏腹に性格は優しく控えめで、ブロックへの恐怖心から、部活から遠ざかっていた時期がある(シーズン1の8話)。大きな体から放つ強烈なサーブでチームの得点力となっている。
声を務めるのは、「進撃の巨人」ライナー・ブラウン、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」オルガ・イツカ、「文豪ストレイドッグス」国木田独歩の細谷佳正。
■2年 田中龍之介
丸刈りの坊主頭という強面だが、実は面倒見が良く、入部当初からケンカばかりだった日向と影山を気にかけている。チームの精神的支柱であり、烏養コーチいわく「メンタルMVPはいつも田中」。高い攻撃力と正確なコントロールを兼ね備えたストレートのほか、インナースパイクも習得してチームの得点を支えている。次期エース候補。
声を務めるのは、「東京リベンジャーズ」佐野万次郎(マイキー)、「文豪ストレイドッグス」立原道造、「呪術廻戦」猪野琢真なども演じた林勇。
■2年 西谷夕
守備専門のポジション「リベロ」を担当。中学時代は中学校総合体育大会でベストリベロ賞を獲得した実力派で、影山が入部するまでは部内唯一の天才と呼べる選手だった。実力はもちろん、ピンチの局面では精神的にもチームを鼓舞する「烏野の守護神」。
声を務めるのは、「僕のヒーローアカデミア」爆豪勝己、「鬼滅の刃」不死川玄弥、「とある魔術の禁書目録」アクセラレータ(一方通行)の岡本信彦。
■1年 月島蛍
身長190.1センチで、チーム1の高身長ミドルブロッカー。幼なじみの山口からはツッキーの愛称で呼ばれている。捻くれた性格で、入学当初はバレーボールに対してどこか冷めていたが、合同合宿で音駒高校の黒尾や梟谷学園高校の木兎に出会ったことをきっかけに、バレーボールとの向き合い方が変化(シーズン2の7、8話)。白鳥沢学園高校との試合では、エース・牛島をブロックするなどの活躍をみせ(シーズン3の4話)、宮城県1年生選抜強化合宿にも招集された(シーズン4の1話)。
声を務めるのは、「呪術廻戦」狗巻棘、「僕のヒーローアカデミア」死柄木弔、「鬼滅の刃」累などでおなじみの内山昂輝。
【烏野・控えメンバー】
■3年生 菅原孝支
副キャプテン。ポジションはセッター。同じセッターの影山とは対照的な、堅実で正確なプレースタイル。影山に代わって試合に出場することで、相手チームのリズムを崩す役割を担う。狙い通りの場所へサーブを放ち、戦術的に相手の動きを封じることも得意。
声を務めるのは、「千と千尋の神隠し」ハク、「おそ松さん」松野トド松、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」宿海仁太などで知られる入野自由。
■2年生 縁下力、成田一仁、木下久志
烏養一繋元監督が一時的に復帰した際、練習についていけず部活動から離れたが、バレーへの思いを捨てきれず戻ってきた3人。なかでも縁下は、大人しそうな見た目に反し、実は田中と西谷の手綱を握っている「2年のドン」的なポジションであり、2年生の間では次期キャプテン候補と言われている。
縁下を演じるのは、「刀剣乱舞」加州清光、「僕のヒーローアカデミア」切島鋭児郎で知られる増田俊樹。さらに、「あんさんぶるスターズ!」深海奏汰や「アイドリッシュセブン」棗巳波でおなじみの西山宏太朗が成田、「Free! -Eternal Summer-」で魚住拓也を演じた相楽信頼が木下の声を務める。
■1年生 山口忠
1年生唯一の控え選手。月島とは小学校時代からの幼なじみ。当初は月島の陰に隠れている控え目な存在だったが、周囲のがんばりに触発され、無回転に打つことでボールの軌道が変化しやすくなる「ジャンプフローターサーブ」を習得。ピンチサーバーとして試合の流れを変える役割を担うようになった。合同合宿では、「合格点をとっていても100点を目指さない」姿勢の月島の背中を押した(シーズン2・8話)。
声を務めるのは、「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」緋村剣心、「アイドリッシュセブン」九条天、「KING OF PRISM」太刀花ユキノジョウでおなじみの斉藤壮馬。
【音駒高校メンバー】
■2年 孤爪研磨
ポジションはセッター。ゲーム好きのインドア派。スポーツマンとは思えないほどに華奢で体力もないが、負けず嫌いな性格と頭脳を生かして試合を組み立てる"音駒のゲームメイカー"。キャプテンの黒尾には「音駒の"背骨"で"脳"で"心臓"」と評価されるほどに、チームにとって必要不可欠な存在。今作「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」では主人公ともいえる立ち位置のキャラクター。
声を務めるのは、「進撃の巨人」エレン・イェーガー、「僕のヒーローアカデミア」轟焦凍、「七つの大罪」メリオダスなども演じている梶裕貴。
■3年 黒尾鉄朗
音駒のキャプテン。ポジションはミドルブロッカー。研磨にバレーボールを勧めた張本人である。冷静なプレースタイルで策略家。ひょうひょうとしているが、他校の選手にも指導するなど実は面倒見が良い。猫又監督の悲願である「ゴミ捨て場の決戦」をなんとか実現したいと思っている(シーズン2の9話)。
声を務めるのは、「呪術廻戦」五条悟、「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」ブローノ・ブチャラティ、「僕のヒーローアカデミア」ホークスの中村悠一。
■3年 夜久衛輔
「護りの音駒」におけるエース。ポジションはリベロで、西谷も認めるほどの実力者。身長の話題は禁句。烏野における菅原と同じく、チーム内の調整役的な存在でもある。担当声優は、「アイドリッシュセブン」千、「イナズマイレブン」立向居勇気などで知られる立花慎之介。
■1年 灰羽リエーフ
ミドルブロッカー。ロシア人と日本人のハーフで、身長は194.3センチ。バレーボールは素人同然だったが、生まれ持ったセンスと恵まれた体格を武器に活躍。春高バレー東京都代表決定戦では、夜久がケガしたことで、夜久の実力に甘えていたことやチームワークの本質に気づき、ブロック&レシーブを完成させた。声を務めるのは、「ガンダム Gのレコンギスタ」ベルリ・ゼナムの石井マーク。
■3年 海信之
黒尾、夜久とともにチームを支える3年生。ポジションはウイングスパイカー。声を務めるのは、「モブサイコ100 III」で芹沢を演じた星野貴紀。
■2年 山本猛虎
ウイングスパイカー。熱くなりやすい性格だが、追い込まれた際に「護りの音駒」にふさわしい粘り強さを発揮する音駒の次期エース。担当声優は横田成吾。
■2年 福永招平
研磨、猛虎と同じ2年生。正反対の性格の猛虎と研磨のケンカを、水をかけて止めるなどアグレッシブな一面がある。担当声優は「Readyyy!」で藤原蒼志を演じる澤田龍一。
■1年 犬岡走
音駒で一番すばしっこく、烏野との練習試合では日向と影山の変人速攻を止める作戦で活躍した。日向とノリが似ており、練習試合の後に2人で盛り上がっていた。担当声優は池田恭祐。
■1年 芝山優生
春の高校バレー東京都代表決定戦で、夜久のケガにより急遽試合に出場した選手。実力は夜久のお墨付き。担当声優は、「あんさんぶるスターズ!」高峯翠を演じている渡辺拓海。
■1年 手白球彦
春の高校バレー男子2回戦、早流川工業との戦いで、研磨がバテてきた場合に交代できるようベンチ入りした選手。担当声優は、「アイドルマスター SideM」北村想楽を演じている汐谷文康。
(出典 news.nicovideo.jp)
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